エナジーウィズ株式会社は、百年の歴史を誇る蓄電池メーカーとして、安全性、環境配慮、エネルギー効率を追求した革新的なソリューションを提供している。日立グループから独立し、システムサービス事業への挑戦を加速させる同社は、今回の展示会で新たな価値を提案する。

安全性で差別化する鉛蓄電池

エナジーウィズの鉛蓄電池は、不燃性の電解液を使用することで、火災リスクを最小限に抑えている。この高い安全性により、屋内設置が可能となり、工場や商業施設など多様な環境での活用が期待されている。燃えにくさという特性が、他社製品との差別化ポイントとなる。展示会では、リチウムイオン電池に使われる有機電解液と鉛蓄電池に使われる水系電解液の燃焼比較動画を上映予定で、エナジーウィズの「安全性の優れた電池」を視覚的に体感することができる。

屋内外での柔軟な設置ソリューション

同社は、産業用テント内での蓄電池設置という新たな提案を展示会で初披露する。この柔軟な設置方法は、安全性への自信の表れであり、スペースの効率化とコスト削減に貢献する。これにより、コンテナ設置が主流の蓄電池市場に新たな選択肢を提供するとともに、設置環境に応じた柔軟な対応が可能となる。また、設置作業の簡素化により、導入コストの削減と迅速な運用開始も期待できる。既設建屋の空きスペースを活用した屋内設置も選択肢として提供する。

持続可能な社会を支えるリサイクル対応

エナジーウィズの鉛蓄電池は、使用後、ほぼ100%再資源化が可能であり、廃棄物削減と資源循環型社会の実現に寄与する。リチウムイオン電池が産業廃棄物として処理されるケースが多い中、同社のリサイクル可能な電池は環境負荷低減に貢献する重要なソリューションである。また、リサイクルを通じて企業の環境対応コスト削減にも寄与しており、持続可能な社会の構築に貢献している。

「2つの頭脳」による独自EMSでエネルギーの運用の最適化を実現

エネルギーマネジメントシステム(EMS)の開発にも注力する同社は、他社と大きく差別化できる新しいEMSを開発中である。電力の使用実績や天気予報から、将来の充放電計画を立て最適運用をするPlanning-EMSと現状のずれに対応し最適な充放電を実現するOperating-EMSによる2つの「頭脳」を備え、エネルギーの最適運用を実現する。2025年度中の販売開始を予定しており、展示会ではこの新EMSによる導入シミュレーションが可能なデモができ、来場者は自社の電力使用状況に基づいたシミュレーションによって具体的なエネルギー運用の効果を実感できる。同社の佐藤 俊索氏(蓄電システム事業推進担当部長)は「単なる蓄電池メーカーではなく、エネルギーの運用全体を支えるパートナーとしての役割を担い、より賢く効率的なエネルギー活用を実現して持続可能な未来に貢献していきたい」と話す。(文:落合平八郎広報事務所)

会社名:エナジーウィズ株式会社
代表者:代表取締役社長  吉田 誠人
設立:2021年7月
業務内容:蓄電デバイスの製造及び販売並びにこれらに関するシステムサービス事業

同社の鉛蓄電池「タフロングLL」。20年以上の再生エネルギー市場での実績がある

リチウムイオン電池に使われる有機電解液(左)と同社のタフロングLLで使われている水系電解液(右)を比較した燃焼実験の動画。出展ブースでは動画で披露。

同社製品「タフロングLL」は、ほぼ100%の再資源化が可能。

Planning-EMSとOperating-EMSの2つの「頭脳」によるEMSによりエネルギーの最適運用を実現(開発中)

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