株式会社ダイヘンは、脱炭素社会の実現に向けて革新的な蓄電池パッケージを開発し、再生可能エネルギー分野への貢献を強化している。同社は過去4回の脱炭素経営EXPOへの出展実績を持ち、今回で5回目の出展となる。本展示会では、実機展示を通じて製品の優位性を訴求する。

自家消費型太陽光発電向け「蓄電池パッケージ」

同社が展示する「蓄電池パッケージ」は、軽自動車ほどの大きさながら、蓄電池や蓄電池用パワコンをはじめ、変圧器や、監視装置などすべての必要機器をオールインワンで搭載している。この構成により、他社製品でオプション扱いとなる機能も標準装備され、導入の手間を大幅に軽減。実際に扉を開けて内部構造を確認できる展示は、来場者から高い関心を集めている。また、高電圧(1500V)対応の蓄電池に接続可能なユニット型パワーコンディショナ(パワコン)を採用し、コンパクト化を実現。これらを実機で確認できることにより、導入前の不安を払拭し、実際の使用イメージを明確化することが可能となる。

経済性と導入のしやすさ

本製品は、独自設計のユニット型パワコン採用により機器価格を同社の従来機比で約50%削減し、設置面積も約50%縮小することが可能である。また、工事費を含めた導入コストの大幅削減により「ストレージパリティ」を達成。これは、太陽光発電の導入時において蓄電池の導入によって経済的メリットが見込める状態を指し、経済産業省の目標コストを補助金なしで達成している。既設の太陽光発電設備への後付け設置も容易で、半日で設置可能な点も魅力である。

多機能性と柔軟なシステム構成

同社独自のエネルギーマネジメントシステム「Synergy Link(シナジーリンク)」は、各機器が協調してつながり、エネルギーを最適な状態に導くことができる同社独自の制御アルゴリズムである。従来の中央監視制御とは異なり、分散配置された各機器が自律的に運転し、システム全体が最適な運用となるのが特徴である。さらに、平常時は自家消費機能と電力ピークカット機能で脱炭素化と電気料金削減に貢献し、停電時には非常用電源として自動切替が可能。単相負荷だけでなく三相負荷にも対応し、BCP対策としても有効である。

市場展開と今後の展望

同社は、太陽光発電、蓄電池、EVといった分野でのシナジー効果を活かし、幅広いマーケットへの展開を目指している。前回の展示会では、実機展示のインパクトとオールインワン構成の利便性が高く評価され、多数の引き合いと商談機会を得た。担当者は「展示会に出展して手ごたえを感じている。今後もエネルギーや脱炭素分野での課題解決に貢献していきたい」と話す。(文:落合平八郎広報事務所)

会社名:株式会社ダイヘン
代表者:取締役社長 蓑毛 正一郎
設立 :1919年12月
ホームページ:https://www.daihen.co.jp/

自家消費型太陽光発電向け「蓄電池パッケージ」

独自のエネルギーマネジメントシステム「Synergy Link」。分散配置された各機器が自律的に運転し、システム全体を最適に運用

170kW の蓄電池用パワコンを 1 ユニットとし、ユニットを並列運転させ、自家消費型太陽光発電向けから系統用蓄電池向けまで活用可能な「ユニット型パワコン」

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