平林金属株式会社は、金属およびプラスチックのリサイクル事業で培った技術と知見を活かし、サーキュラーエコノミーの実現に向けた新たな挑戦を続けている。特に、タイガー魔法瓶株式会社との協業によるステンレスボトルのリサイクルプロジェクトは、持続可能な社会づくりへの重要な一歩となっている。

ステンレスボトルリサイクルの革新

2022年2月から開始したタイガー魔法瓶との協業では、不要となったステンレスボトルの回収・破砕・選別を通じて、金属とプラスチックを効率的に分別し再資源化している。この取り組みは、少量の物量にも対応可能な自社プラントを活用し、経済合理性を確保しながら柔軟に対応できる点が強みである。

サーキュラーエコノミー推進部の挑戦

2022年に設立された「サーキュラーエコノミー推進部」は、本プロジェクトの中核を担う部門である。従来の家電リサイクル事業の枠を超え、使用済み製品の回収・再資源化を幅広く展開し、製造業者や素材メーカーとの連携を強化している。特に、金属とプラスチックの複合素材への対応力が新たなパートナーシップの可能性を広げている。

少量でも可能なリサイクル技術

平林金属の強みは、少量からでもテスト可能な自社プラントの存在である。これにより、大量生産に依存しない柔軟なリサイクルプロセスの構築が可能となり、さまざまな製品の再資源化に対応している。経済合理性を担保しながらも環境負荷の低減に寄与することが、持続可能な事業運営の鍵となっている。

展示会出展で広がるビジネスチャンス

今回の展示会は、平林金属にとって大規模展示会への初出展となる。これまで地域密着型の展示会への参加が中心だった同社にとって、全国規模の展示会は知名度向上と新たなビジネスパートナー獲得の好機である。担当者は「私たちのリサイクルソリューションを通じて、企業の回収・再資源化課題の解決に貢献したい」と意欲を語っている。(文:落合平八郎広報事務所)

会社名:平林金属株式会社
代表者:代表取締役社長 平林 実
設立年:1956年10月
事業内容:鉄・非鉄金属及び使用済み家電・自動車のリサイクル事業
特設サイト:https://www.hirakin.co.jp/

使用済みステンレス製ボトルの回収と再資源化モデルのイメージ図

回収されたステンレス製ボトル

破砕、選別される

自社のリサイクルプラントを多数所有する

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