株式会社クリオテックは、東芝が開発したSCiB™(Super Charge Ion Battery)技術に惚れ込んだ技術者たちが集結し、設立された先端企業である。同社は、優れた安全性と長寿命、高性能を誇るSCiB™を軸に、産業インフラや民生用途での新たな可能性を切り拓いている。

東芝SCiB™の可能性に魅せられた技術者たち

同社の設立は、東芝SCiB™に深く関わった技術者たちの熱意から始まった。元東芝のエンジニアを中心に、同電池の素材開発やその魅力的な特性に惹かれたエンジニアのほか、機構設計や資材調達、品質管理責任者など各所のエキスパートたちが集結してクリオテックが誕生した。現在、社員数は約10名でありながら、高度な専門知識と確かな経験を備えた、まさに熟練の精鋭集団として活動している。

東芝SCiB™の特性と優位性

東芝SCiB™は、-30℃の過酷な環境下で充放電ができ、鉛電池や一般的なリチウムイオン電池池と比べ長寿命(約15年)を誇る。その充放電サイクル回数は20,000回以上に達し、従来の電池と比べて桁違いの耐久性を実現している。また、安全性も極めて高く、発火や爆発のリスクが低いことが特長だ。この特性により、新幹線やAGV(無人搬送車)、エレベーターの非常用電源、さらには宇宙用途に至るまで幅広く採用されている。

産業インフラへの貢献と幅広い応用

東芝SCiB™の特性を活かし、特に産業インフラ分野での導入を推進している。エレベーターにおける閉じ込め防止用バックアップ電源、太陽光発電システムの蓄電用途など、安全性と信頼性が求められる場面で高く評価されている。また、街路灯や監視カメラ用のソーラー電源システム向けに「タイプK」という標準化製品も展開し、過酷な環境下での使用にも対応している。

未来への挑戦と展示会での見どころ

同社は、東芝SCiB™の可能性を最大限に引き出し、産業インフラから民生用途まで幅広い分野での価値創造に挑戦している。展示会では、急速充電デモや-40℃環境下での動作実演、優勝経験のあるレーシング用電動バイクの展示、さらにドローンやAGV向けに活用が期待出来る急速充電技術や医療用低温物流での活用事例も紹介される予定だ。同社の担当者は「SCiB™の優れた特性を多くの方に知っていただき、安全で持続可能な社会の実現に貢献したい」と語る。展示会でその革新的な技術に触れてみてはいかがだろうか。(文:落合平八郎広報事務所)

会社名:株式会社クリオテック
代表者:代表取締役社長    米良充朝
設立年:2015年5月
事業内容:電池パック、及び電池応用機器の製造・販売など
ホームページ:https://www.criotech.co.jp/

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