盗難被害が後を絶たない太陽光発電所の現状を打破する「Miterus」(ミテルス)。AI技術と革新的な威嚇機能を組み合わせた防犯ソリューションが現場での即時対応を可能にする。IoTソリューションの開発を手掛ける東信電気株式会社の先進的な技術力から生み出された新たな防犯製品である。

防犯ソリューション「Miterus」とは

東信電気株式会社が開発した「Miterus」は、太陽光発電所の盗難被害を未然に防ぐための革新的な防犯ソリューションである。この製品は、防犯カメラによる映像記録に加え、侵入者をAIで自動検知し、大音量のサイレンや超高輝度LEDを使用して威嚇を行う。これにより、盗難をその場で阻止することが可能である。従来の盗難対策機器は抑止力が弱く、実際に盗難による被害が絶えないのが現状である。今回の防犯ソリューションは、盗難防止に対応する各種機能を同時に連動することで、具体的な被害防止に貢献する設計となっている。

AI技術で進化した防犯機能

「Miterus」はAI技術を活用しており、人や車両を高精度で認識し、ターゲットを正確に判別する。このため、従来の防犯システムに採用されている人感センターで発生しがちな誤報を最小限に抑えることができる。また、カメラで撮影された映像はクラウドに保存され、管理者はいつでもどこでも状況を確認することが可能である。さらに、威嚇機能として、眼が眩むほどの1万ルーメンの超高輝度LEDによる点滅と、105デシベルの大音量サイレンや音声を自動発報。侵入者に対して強烈な心理的なプレッシャーを与える仕組みである。

太陽光発電所に特化した防犯対策

当初、農業分野での獣害対策として開発されたが、太陽光発電事業者からの盗難防止に対する問い合わせが増えたことから、本製品の展開が決定された。特に山間部や人里離れた場所に設置されることが多い太陽光発電所では、広範囲の敷地をカバーする必要がある。本製品は、1台の制御機から複数台の威嚇機を制御し、制御機・威嚇機をそれぞれ複数台連動させるなど、盗難・獣害対策用に多彩な機能を装備している。基本的にはAC100V駆動だが、電源がない場所でも運用が可能なようにソーラーパネルとバッテリーによる稼働も可能。万が一、メイン電源を失ってもシステム停止を防ぐことができる。

展示会での実機デモに注目

今回の展示会では、実機によるデモンストレーションを行う。AIによるリアルタイム検知や威嚇機能の効果を実際に体験できる。「盗難を阻止するMiterusの機能をぜひ体験してほしい」と担当者は語る。太陽光発電所の防犯対策に新たな価値を提供する防犯ソリューションを、ぜひ会場で確かめいただきたい。(文:落合平八郎広報事務所)

これがMiterusの制御機。これと威嚇機と連携して使用する
 

Miterusの威嚇機。上部からパトライト、スピーカー、太陽光パネル、超高輝度LEDを装備している

Miterusに装備した高性能カメラ画像をAIによってターゲットを正確に判別するため誤動作を削減。夜間で約50m先の人を認識。

捉えた画像はクラウドを介して確認できる。また威嚇機の各種設定はスマートフォンから可能だ。山奥などの遠隔地への巡回監視が不要となり人件費削減が期待できる

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