現状での太陽光発電の需要の要となる”自家消費”の需要は電気使用量の多い自社ビルを保有する企業や工場、公共施設、学校等を中心に高まっています。こうした主体の建物は陸屋根(コンクリート造りの建物によくみられる屋根が水平に平らな屋根)が多く採用されており、この陸屋根に対応可能な太陽光発電設備の需要が高まっています。一方で、陸屋根に架台を置く際、許容荷重への懸念や屋根に穴をあけてアンカーボルトで架台を固定する手法の場合には、工費が嵩むうえ、屋根の防水層や建物自体へのダメージが懸念されてきました。そこで、当社は屋根に穴をあけずに自重で固定する置き型の陸屋根用軽量型アンカーレス架台を2021年に開発・特許取得。レールの上にパネルを乗せて固定する単純な構造によって施工性を高め、屋根の耐荷重を考慮し、パネルを載せても㎡あたりの重量が35kg以内になるよう設計。2021年発売以降、着実に販売実績を伸ばし、大手企業の倉庫や倉庫等へ出荷したほか、自治体からも多くの受注を獲得しております。